相続手続きを難解にする「デジタル資産」とは?
相続人の方が相続手続きの際に困ることの一つは「相続財産がわからない」だと思います。
エンディングノートなどを詳細に記入し、残している場合であれば、そのノートのありかさえ分かれば相続手続きはだいぶ楽になるでしょう。
特に相続のことなど考えていない人の場合、よく使う通帳だけは決まった場所に保管していても、滅多に使用しない通帳は全く違うところに保管している人もいます。
また預貯金以外の財産(株、投資信託、住居としていない不動産)などは家族でも全てを網羅するのはなかなか難しいと思います。
そして今後さらに増えてくることが予想されるのが「デジタル資産」です。
デジタル資産と聞くと、まずビットコインやNFTなどを想像するかと思いますが、PayPayや楽天ポイントなども立派なデジタル資産です。
また趣味でYouTubeなどのチャンネルを持っている人では収益化(登録者数1000人以上など)されている方も少なくありません。
その他、ブログ収益(アドセンス、アフィリエイト)のある一般市民の割合も増えていますし、今後新たに誕生するデジタル資産もあるはずです。
相続財産を把握できていないことによっての一番のデメリットとは?
亡くなった方のデジタル資産に気付かず、その財産の手続きを何年も放置してしまった場合、最終的に相続人の元へ渡れば特に問題ないと思っている人も多いと思います。
しかしそのデジタル資産が高額だった場合、最も困るのが「相続税」です。
相続税の申告が終わった後にデジタル資産があることが発覚した場合、その資産額に応じて相続税の修正申告が必要になる場合があります。
また遺産分割協議により「遺産分割協議書に記載されていない財産が見つかった場合は◯◯に相続させる」と記載していた場合や遺言に「その他の財産は◯◯に相続させる」と記載されていた場合でも、その財産の価値が高ければ高いほど相続人間でトラブルになりやすいと言えます。
ビットコインやNFTは高額になりやすく、YouTube収益は継続的な収益の形になります。
そのため、家族間のトラブルを引き起こしやすいと考えられるのです。
デジタル資産や銀行・証券会社の口座を一瞬で相続人に伝えられるサービスとは
前述したデジタル財産は「物で保管することができない」財産です。
また「請求先に対面できない」、「手続きは全てネット上で行わなければならない」などの制約があります。
そのため一括管理というのが難しく、財産を残す方も相続人のために分かりやすくしておくというのが大変難しい財産なのです。
相続人のために分かりやすくしておきたければ、まずは「所有しているデジタル財産の一覧」を作成し、それぞれの「ログインIDやパスワード」を記しておかなければなりません。
そこまでして初めて相続人がデジタル財産の存在及び額を把握することができるのですが、生前にその情報を自分以外に提供するというのに抵抗がある人は多いでしょう。
そもそも自分以外にその情報を知られないためにパスワード等で管理するのですから、もし家族に伝えるにしても自分の死の直前までは秘密にしておきたいものです。
しかしそうしておくと困るのが「事故」や「危篤状態」、「認知症」などの予期せぬ出来事に遭遇してしまった場合です。
突如このような状態になってしまった場合、家族に情報を残せないまま亡くなってしまう可能性が高くなるのです。
これらの問題を解決するものとして、口座情報やデジタル資産の情報を一括して管理し、自分が亡くなったタイミングで相続人にその情報を提供できるというサービスが生まれています。
このようなサービスを利用すれば、デジタル資産に関する煩雑な手続きを極限まで軽減することができるでしょう。
サービスの概要
当該サービス(「akareco」:アカレコ)の仕組みと利用の流れを説明します。
なお、当該サービスは当事務所が運営しているものではありませんので、サービスの詳細は提供元の情報をご確認ください。
※令和6年6月8日TOKYOMXテレビで紹介されました。(TVerで観られます)
サービス利用の流れ
①個々の資産についての情報をシステムに入力し自分自身で管理する
②自分が亡くなったあとあらかじめ設定しておいた「継承者」が死亡診断書をアップロードする
③自分の情報が継承者に提供される
④継承者がその情報を元に銀行やデジタル資産の手続きを行う
利用料
月額495円(税込)
当事務所のクーポンコードを利用すると月額費用が永年330円となります。ご興味のある方は当事務所へご連絡ください。
申込方法
akarecoホームページ(下記リンク)から申込みできます(90日間の無料トライアルあり)
申込みフロー表をご希望の方は当事務所問い合わせフォームまたはメールアドレスからご請求ください。
※当事務所にてサービスの詳細な説明は行っておりません。
サービス利用は「相続人」のため!
このサービスに毎月の利用料を払い続けて自分の情報を管理するのは、はっきり言って自分のためではありません。
相続手続きの際にかなりの負担を強いられる相続人のためだと考えてください。
もちろん自分の資産に関する情報を一括して管理できるのは利便性があると思います。
しかし、相続手続きから相続人を守るためという観点で利用する意識が必要だと思います。
相続手続きの精神的な負担はかなりのものです。
その負担により寝込んでしまったり、うつ病になってしまう者も少なくありません。
もちろん被相続人は死亡しているのだからその様子をする由もありませんが、自分の手続きのために家族が苦しむのを見たいと思う人は一人もいないでしょう。
通帳が無くても相続手続きができる!
このサービスに入力された情報のみで銀行の相続手続きを行うことも可能です。
ほとんどの銀行では、支店、口座番号、本人の生年月日、本人の登録住所を伝えれば手続きを行うことができます。
そのためこのサービス上に入力しておけば、防犯上のため通帳やキャッシュカード自体は自分しか分からない場所へ保管しておき、万が一家族がなかなか見つけ出すことができなくても手続き自体は行えてしまうというわけです。
また専門家を使わずに手続きを考えている相続人にとってはかなりの費用の軽減にはなります。
データがあれば相続財産の抽出は楽になるため、財産の量や種類が少なければ、手続き自体を専門家無しで行うことも可能かもしれません。
どちらにせよ、残された者にとってはありがたいサービスになります。
クーポンコードを使えば月額495円が330円となりますので、仮に20年利用したとしても、79,200円、30年利用した場合でも118,800円です。相続手続きで残された家族が負う苦労を考えるとだいぶ安いと思います。
パソコンやスマホの管理が難しいという方へ
そうは言っても、このサービスを利用するにはパソコンやスマホなどでの操作が必須となります。
そのため、普段パソコンやスマホを使い慣れていない人が利用するのは若干大変と言えるでしょう。
もし自分自身で利用するのが難しいと感じる方は、パソコンやスマホの入力に慣れたお子さんなどのご家族にお願いするのも手かと思います。
また、相続手続きの負担を軽減させるため、自分の親御さんにサービスの利用をお願いし、入力作業を代わりに行うというのも良いでしょう。
※親御さんやその他のご家族へサービスをプレゼントするギフトチケットもあります。
そのようなことも難しい方のため、当事務所では、akarecoを利用する方への入力代行も行っています。
紙媒体やログイン状態からの情報を代理でakareco内に入力させていただきます。
akareco代理入力サービス
基本報酬55,000円(税込)
※入力する財産の個数が10を越える場合は追加料金をいただきます。財産の個数を聞き取りした上でお見積りをお出しいたします。
※遠方の場合は交通費、日当が追加されます。
※代理入力サービスは当事務所独自の事業であり、akareco内のサービスではありません。
残された家族のために今からできることを
以上、自己の財産管理および相続手続きの負担を軽減できる新サービスakarecoについて説明させていただきました。
自分が亡くなったあとは自分のことは一切管理できません。家族が苦しもうが手助けすることもできません。
当該サービスを活用し、家族に感謝される終活を行いましょう。
【法人向けakarecoのご案内はこちら】